警備業の歴史
東京オリンピックで大きく成長した日本の警備業。その発祥は欧米から警備に対する考え方や方法が導入されたものでしたが、やがて日本独自の発展を遂げることとなる警備業。まずは警備業の歴史を見ていきましょう。
警備業の発足は海外から
もともと日本は外国と比べると治安が良かったこともあって警備という考え方はあっても警備業という業務やビジネスとしてセキュリティの考え方はなかったんです。米国のように探偵社から発展したものや英国のように保険から発展したものなど、業務としての警備は欧米が発祥といわれています。
警備と保障
日本の警備会社やセキュリティなどでは○○警備という名前だけじゃなくて、○○警備保障という会社の名前をつけているところもありますよね?この保障という言葉は英語の保険という意味から引き継がれたなごりといわれています。
米国で警備が発展
米国でもっとも警備のシステムや手法、仕組み、考え方などセキュリティのノウハウが拡大したのは第2次世界大戦時といわれています。軍事関連の研究開発や生産などの管理や設備などでセキュリティや警備が必要だったからなんです。
警備業が日本で産声を上げた時代
日本で警備を独立したビジネスとして産声を上げたのは昭和37年頃。業務やビジネスとして発展することはないと見る向きもありましたが、当時の日本は高度成長期であり、また東京オリンピックや大阪万博など、世界からオリンピック選手や観光客などを招くこともあり、欧米ではすでに確立していた警備のシステムや手法、仕組み、そして警備に対する考え方を輸入する必要があったのです。
当時はまだ警備業法という法律はありませんでしたが、警備、セキュリティの認知は着実に日本に浸透していったのです。
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警備業者と警備員のあり方、業務・仕事について、初心者にも分かりやすく警備業法を解説。対象は主に警備業法の第1条、第2条、第3条、第14条、第15条、第16条、第17条、第21条になります。
一般的な警備業務全般と警備員の仕事について、セキュリティ上特殊な範囲のものを除き、分かりやすく解説。また警備上必要な警備業法以外の法律についても解説を加えます。
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